あたらしい印を探しにいこう。
プレートって暮らしの中にたくさんあるのに、あまりじっくり見たり、考えたことがなかったりします。「もし、プレートを加工できる技術がみぢかにあったら、なにをつくりますか?」
立山連峰の山脈のふもと、富山県中新川郡上市町にある「富山プレート」はプレート製造や刻印の技術をもち、長年銘板をつくってきました。その技術にさまざまなクリエイターのアイデアをあわせて、近い未来も、遠い未来もつながっていく、かたちやしくみを作りだしていきます。
それはやがて、縁あるひとびとの暮らしを結び、共感という人脈をつなげていくでしょう。ファクトリーとクリエイターと暮らす人によりそうその試みが「プレートピクニック」です。
ピクニックの出かける時のウキウキした気持ちや、道すがら見つける新しい景色を楽しみながら、クリエイターと協働してものづくりをする「プレートピクニック」。ものづくりのノウハウと、アイデア、暮らしがつながるような、オリジナルプロダクトを発表し、取扱店で販売をしています。
大寺 桂(プロダクトデザイナー・大寺幸八郎商店)
精密⾦属レーザーカットの技術で作られたオールサージカルステンレスのアクセサリー。モチーフは2つのパーツで構成されていて、⼩さいモチーフに開けられたスリットに、⼤きいモチーフを通すことでネックレスがジョイントされます。⼿を⾸の後ろにまわさずに着脱することが可能です。2つの形がつながり、体の動きに合わせて揺れ動き、様々な形状に変化して、その⼀瞬⼀瞬に⽣まれてくる形を楽しんでいただけます。
寺田 千夏(デザイナー)
まるで裏が透けているように⾒える⼩さなミラーは、平⾯のシンプルなパーツを組み⽴てることで完成します。そこに存在する印のようなオブジェとしても。ミラーはゴールドとシルバーの2種類。⽻は、軽やかさを感じる透き通るカラーアクリルをそれぞれのミラーに合わせました。また、煮⾊と呼ばれる技法で⾵合いを施した真鍮バーションも。それぞれ違った魅⼒のある佇まいです。
三星 安澄(デザイナー・三星デザイン代表)
半円状にカットしたステンレスディスクでできた卓上型の⽅位磁針。中⼼を磁⽯で挟んでいるため、⽊製の台座に置くと磁⼒でゆっくりと北と南を指します。微細なレーザー加⼯で、表⾯に繊細な多⾯体を作り出しています。ディスクが軽く、わずかな⾵を受け⽌めふわふわと動いては、光を反射してきらめきます。やがてまたゆっくりと北と南を⽬指す姿は不思議な⽣き物のようです。台座は家具の端材でつくられ、樹種は様々。偶然の組み合わせをお楽しみください。
本サイトオープン: 2023年3月